宝池寺 八大龍王宮

尼僧院ほのぼの日記

このブログは、檀家なし、信者なしのお寺にやってきた尼僧さんのほのぼの日記になります。 まだまだ数少ない、お寺で生きる尼僧という生き方があることを知ってもらいたい。 少しずつ変化していくお寺を観て頂くことでこの人里離れたお寺を知って頂きたい。 そんな思いで書いてます。

カラスのこと

このお寺に来て一年になりました

お寺に来た当初
一人で境内の掃除をしていると
カラスが一羽
斜め上からずっと、ついてきていました

お供えがあるとスグに食べにきていて
「カラスが荒らすので お供えを置いたままにしないで下さい」
という 注意書きがある位でした

じゃあ お腹がすいているのかな と思い
お供えしたあとの米などを境内の目立つ所に置いて
「御飯があるから 食べにおいで」と声かけすると
一生懸命に食べに来ていました

いつも一羽だったので
「庵主さんも 一人だけど カラスちゃんもひとりだねぇ」
「カラスちゃんは寂しくないの? お友達は居ないの?」
なんて 話しかけていたら
そのうち二羽でやってきました

「あら、よかったね 友達ができたの これで寂しくないね」
「友達は多いと楽しいね」
と話しかけていたら
三羽 四羽で来るようになり
いつの間にか お供えも食べなくなり
境内に来なくなりました

友達ができ 群れに入り 何処かで幸せに暮らしているのだろうと
なつかしく思っていたら
夕方にカラスの声が聞こえました

数匹のカラスが見えたので写真を撮ったら
カラスはとれませんでしたが
代わりに綺麗な光がうつりました