宝池寺 八大龍王宮

尼僧院ほのぼの日記

このブログは、檀家なし、信者なしのお寺にやってきた尼僧さんのほのぼの日記になります。 まだまだ数少ない、お寺で生きる尼僧という生き方があることを知ってもらいたい。 少しずつ変化していくお寺を観て頂くことでこの人里離れたお寺を知って頂きたい。 そんな思いで書いてます。

不動明王の修復状況

不動明王の修復について

ブログにアップいただきました

夏の終わりにお預かりした立派な「不動明王像」。

お顔も凛々しく、お姿も猛々しい。

 

このような素敵な仏像の修復依頼を頂戴すると気分が上がってしまいます(笑)

 

基本的には、本体は触ることなく「火焔光背」を修復させていただくのですが、

古いものですので、本体にたまった埃を落とすと彩色部分も剥離してしまいそうで非常に扱いが難しいと技術者たちは声をそろえて言います。

 

火焔光背も「コクソ」という古代式の接着方法にて本体にダメージを与えないように慎重に修復していきます。

脇侍も修復させていただき、本体の指の欠損した部分も作り直しをしております。

 

12月の納品予定まで間がありませんが、一生懸命技術者たちは修復作業を進めております。

修復中の集中力と人を寄せ付けない雰囲気には毎回圧倒されています(笑)

 

 

 

不動明王さま 今まで何一つ手入れがなされていませんでした

よう立ち続けておられたと驚くほどの破損でした

こうして 皆さんの勧進が実を結ぶ過程を見ていると

たくさんの方に支えられて

お寺は千年以上の歴史を守ってきたんだなと

改めて 名前を残さずに善行を積まれた方々に頭が下がるのです