宝池寺 八大龍王宮

尼僧院ほのぼの日記

このブログは、檀家なし、信者なしのお寺にやってきた尼僧さんのほのぼの日記になります。 まだまだ数少ない、お寺で生きる尼僧という生き方があることを知ってもらいたい。 少しずつ変化していくお寺を観て頂くことでこの人里離れたお寺を知って頂きたい。 そんな思いで書いてます。

怖い話 生き霊

暑い日が続きます 少し怖いお話でも

(個人情報保護につき多少のアレンジはあります)

ある相談がありました

Aさんとしましょう

親戚間で揉めごとがあり親族のBさんと裁判中なのだが

最近どうも調子が悪く寝た気がしない

日中ぼんやりしてミスが多い

Bに呪われているのではないかと思う お祓いして欲しい。

という内容でした。

そこで お祓いをして お帰りいただいたら

後日連絡があり

とてもぐっすり眠れるようになった

やはり呪われていたのでしょうか

呪われていたならBを絶対に許さない

と 

裁判の内容も言い分もBさんに問題が多く 

許せないAさんの気持ちはよくわかります

でもこのままだと

憎悪の感情は増すばかり

仕方ないので 本当のことをお話ししました

 

呪っているのはBさんではなくAさんです

生き霊になってBさんを恨んでいるので まずはそれを止めました。

今よく眠れるのはその効果です

Bさんは生き霊に乗られても平気な神経の持ち主です

生き霊になったAさんが日中ぼんやりしミスが増えていたのです

気持ちはわかりますが恨んでも解決しないので

早く裁判を終わらせてBさんと関わりを持たないようにすることが一番ですよ 

と説明しました

 

ショックを受けた様子で言葉も出ないAさん

全面的に相手が悪く 許せず 生き霊になってしまい 

そのために自分が疲労して運気が下がっているなんて

 

本当のことを知るとショックが大きい相談は

真実を告げない場合が多いのですが

このままだとAさんは自分で自分の生き霊が抑えられなくなるので

大ごとにならないよう

本当のことを本人に告げたケースでした